外断熱~2つの工法~

外断熱工法と言っても、施工方法や使用する素材はひとつではなく、様々な工法や素材が開発されています。細かく分ければ30を超える種類が存在しますが、一般的には、「湿式工法」と「乾式工法」の2種類に分けられます。

湿式工法とは?

コンクリートに断熱材を接着・密着させるのが湿式工法です。この工法は、外壁を断熱材で支えることになるため、軽量な断熱材が求められます。また、通気層がないため、透湿性を持つ断熱材が必要になります。

湿式工法では、コンクリートを通過して室外に流れる水蒸気が断熱材に直接触れるため、水蒸気の通り道で凍結が起きると、凍害などにより耐久性に問題が発生する可能性があります。また、乾式工法に比べると夏型結露が起きにくいのが特徴です。

メリット デメリット
  • コンクリートに直接断熱材を接着するため、必然的に建物は軽量化される
  • 一般的に乾式工法に比べ安価
  • 外装材の透湿性を確保するため、7~10年間隔でトップコートのメンテナンスが必要
  • タイル、石などの仕上げは透湿性確保のため困難

乾式工法とは?

コンクリートに支持金物を設置して、そこに外装材を施工するのが乾式工法です。断熱材と外壁材の間に、水蒸気排出のための通気層が設けられるのが特徴。湿式工法に比べると外壁材・断熱材に制限が少ないものの、イニシャルコストが上がる傾向にあります。また、形状の複雑な建物には不向きで、デザイン的に制約を受けるケースもあります。

乾式工法の場合、コンクリートを通過して室外に流れる水蒸気や、外壁と躯体との間に浸透する雨水などを通気層で乾燥させることができます。また、夏型結露が起きやすい工法のため寒冷地向きです。

メリット デメリット
  • 水蒸気が通気層から確実に排出されるため、外装材にタイルや石の選択も可能
  • メンテナンスは部分的で、最小限に抑えることができる
  • 湿式工法に比べ、使用する金物や仕上材が高価なため価格が高くなる
  • コンクリートから断熱材や外壁を支える支柱を多く張り出すため、施工期間が長くなる

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まとめ

  湿式工法 乾式工法
断熱材の施工方法 コンクリート外壁に密着固定(断熱材と躯体を接着剤で止める) 支持金具による物理的固定(断熱材と躯体を金具で止める)
通気層 なし あり
使用可能な断熱材 ポリスチレンフォームなどの硬い断熱材 様々な断熱材を選択可能
工期 外断熱工法のなかでは短い 湿式工法よりやや長い
RCへの負担 少ない 湿式工法より大きい
代表的な工法 アルセコ外断熱システム、RCB外断熱工法 EV外断熱工法
代表的な断熱材 EPS、ロックウールなど ロックウール、グラスウールな

丸二が採用する「レオRCB外断熱工法」は湿式工法のデメリットを克服した画期的な工法です

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